
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
~“落ちない”を落とす~
「毎日拭いているのに、いつの間にかくすむ」「掃除に時間をかけても仕上がりがイマイチ」それ、汚れの“正体”と“当てる薬”がズレているのかもしれません。清掃は汚れ×素材×道具×手順のマッチング。ここでは一般家庭〜小規模オフィスまで、そのまま使えるプロの型を公開します。
油脂・皮脂(台所・スイッチ) → アルカリが効く(重曹/セスキ/弱アルカリ洗剤)。
水アカ・石鹸カス(浴室・水回り) → 酸性が効く(クエン酸・弱酸性洗剤)。
カビ(浴室・窓枠) → 塩素系で漂白・除菌。
土砂・ホコリ(床・サッシ) → 乾拭き→水拭きの順で“泥化”を防ぐ。
⚠️ 禁忌:酸性と塩素の混用は絶対禁止(有毒ガス)。また、石材(大理石・御影)に酸はNG。テスト拭きを徹底。
マイクロファイバークロス(色分け:赤=衛生系、青=ガラス、黄=家具、緑=キッチン)
スクイジー&ウォッシャー(ガラスは“濡らす→切る→抜く”で筋ゼロ)
メラミンスポンジ(塗装面・光沢面は優しく)
ブラシ(目地・パッキン・サッシ溝用の硬さ違い)
希釈は正義:原液で“力任せ”は素材を傷めがち。ラベル通りの希釈+**放置時間(ドウェル)**で“洗剤に働かせる”。
上から換気扇→吊戸→壁面、最後に天板・シンク
油は温め+アルカリ→乳化させて拭き取り→中性でリンス
シンクはクエン酸パック→スクラブ→水気ゼロ仕上げ
乾いた状態で粉じん除去→天井→壁→床の順。
水アカ(酸)→皮脂(アルカリ)の順でケンカさせない。
仕上げは冷水シャワーで結露軽減→スクイジーで面を切る。
日陰側で作業(直射日光はムラの元)。
縦→横の引き分けで筋を残さない。
鏡のウロコは専用パッド+弱酸性→中和リンス。
乾式→湿式。まず埃を取ってから固く絞った布で。
ワックス床は中性クリーナー、無垢木は水分短時間で。
朝:洗面台の鏡&水栓を歯磨き後の30秒で拭く
帰宅:玄関マットをパンパン→コロコロ
夕食後:コンロ周りを温かいうちに中性で拭き上げ
入浴後:スクイジーで壁を切る→扉を開放で湿気抜き
春:花粉→換気口・網戸・カーテンの洗浄
梅雨:防カビ前線(浴室・押入・サッシレール)
夏:エアコンフィルター&室外機の吸気口
秋:ベランダ排水溝→落葉詰まりを早めに
冬:レンジフード・キッチン総仕上げ(油が固まりにくい日中に)
天井高3m超/外部高所(安全装備が必要)
石材・無垢床のシミ(研磨・再仕上の領域)
大量のカビ・ヤニ(専用薬剤と養生)
時間対効果が悪いと感じたら、一度定期清掃に切替も◎
[ ] 洗剤の混用禁止を家族と共有
[ ] クロスの色分けを導入
[ ] スクイジーを浴室にも常備
[ ] 季節カレンダーを冷蔵庫に貼る
[ ] “頼る案件”を3つ決めておく
清掃は科学×段取り。汚れの正体に合う処方と道具の基本形が入れば、仕上がりは安定します。迷ったら中性→局所テスト→希釈厳守で安全に。今日から“ラクにキレイ”を始めましょう。
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
こんにちは!今回は、プロの技術で住まいをピカピカにする「ハウスクリーニング」の魅力をご紹介します
特に、大掃除や引っ越しのタイミングでは、自分では手が回らない部分まで徹底的にきれいにできるチャンスです!
日常の掃除では落としきれない油汚れ・水垢・カビ…
こうした**“しつこい汚れ”はプロにお任せ**するのが一番!
キッチンの換気扇やコンロの焦げ付きもピカピカに!
お風呂場のカビや石鹸カス、排水口のぬめりも徹底除去
洗面所の鏡のくもり、水栓のくすみもプロ仕様でリセット!
普段は見落としがちなベランダや外壁、窓まわりの汚れも、ハウスクリーニングで一新✨
外から見たときの印象も大きく変わります!
サッシや網戸の汚れを落として、窓からの光もクリアに
外壁のコケや黒ずみも洗浄して、家の見た目が若返る!
️ 花粉やホコリが溜まりがちなベランダも清潔に保てます
引っ越しはただでさえ忙しい…
だからこそ、ハウスクリーニングで「入居前・退去後」の掃除をプロに任せるのがオススメです!
新居をピカピカに整えて、気持ちよく入居
退去時の原状回復にも対応でき、トラブルを防げます
不動産管理会社からのクリーニング条件にも対応可能!
ハウスクリーニングは、手が届きにくい場所をプロの技術でリフレッシュできる心強い味方です
「年末の大掃除」「引っ越し」「親の家の片付け」など、人生の節目で活用する人が増えています。
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
こんにちは!今回は、日々の業務にも深く関わる「オフィス清掃」について取り上げます
オフィスの清潔さは、見た目の印象だけでなく、従業員の健康・生産性・企業イメージにも大きな影響を与える重要な要素です。
散らかったデスクは気が散りやすく、仕事のパフォーマンスにも影響が出ます
整理整頓された清潔な環境では、思考がスムーズになり、集中力や作業効率の向上が期待できます!
パソコンのキーボードやマウスには意外とホコリや菌がたまりやすい
書類の整理と一緒に、除菌シートで拭き掃除をすると衛生面も安心
定期的な清掃ルールを決めておくと、全体の美観が保てます
室内の空気環境は、従業員の体調や集中力に直結します
特にエアコン内部には、カビやホコリ、細菌が溜まりやすいため、定期清掃は欠かせません!
定期的な空調設備の点検・清掃は、アレルギーや頭痛の予防に◎
換気扇や空気清浄機のメンテナンスも忘れずに
CO₂濃度が高いと眠気や集中力の低下の原因に!適切な換気が重要です
共用スペースは、細菌やウイルスが繁殖しやすい場所です⚠️
ここを清潔に保つことで、社内感染のリスクを減らすことができます!
✨ 便座・水回り・ドアノブなどの消毒は毎日実施が理想
給湯室のスポンジや布巾はこまめに交換&殺菌
♻️ ゴミの分別や排水口の詰まり防止など、衛生ルールの明文化も大切です
来客や取引先にとって、オフィスの第一印象はとても重要
掃除が行き届いている空間は、企業の信頼性や丁寧な仕事ぶりを印象づけます。
️ エントランスや会議室の美観維持で信頼感UP
トイレの清潔感は、会社の「気配り力」を表す
プロ清掃の定期導入で、見えない場所まで美しく
オフィス清掃は単なる「掃除」ではなく、
働く人々の健康・生産性・企業の信用を支える基盤です
日常清掃に加え、プロによる定期清掃や清掃ルールの見直しも取り入れて、
より良い職場環境づくりを進めていきましょう!
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
~毎日のちょっとした掃除で、清潔な空間をキープしよう!~
「気づいたら部屋が散らかってる…」「毎日掃除するのは大変…」そんなお悩み、ありませんか?
掃除って、まとめてやろうとするとすごく大変ですが、毎日のちょっとした習慣を取り入れるだけで、驚くほどキレイな空間をキープできるんです!
今回は、**プロの清掃の知恵を活かした「簡単に続けられる掃除習慣」**をご紹介します!✨
毎日ガッツリ掃除をするのは大変ですが、たった5分だけ掃除の時間を作るだけで、部屋の清潔感が大きく変わります!
1️⃣ ベッドメイキング(1分)
→ 布団やシーツを整えるだけで、部屋全体がスッキリ!
2️⃣ テーブルやカウンターを拭く(1分)
→ 朝食の後、ついでにテーブルもサッと拭く習慣をつけると、清潔感がアップ!
3️⃣ フロアを軽く掃除(1~2分)
→ フローリングならドライシートでホコリを取るだけでもOK!カーペットならコロコロをかけるだけでスッキリ!
4️⃣ 玄関のチェック(1分)
→ 靴をそろえて、サッとホコリを払うだけで、家全体が整って見えます!
✅ ポイント
・時間をかけずに「ついで掃除」をすることが大事!
・5分なら無理なく続けられるので、習慣にしやすい!
・1日でもできなかったら、翌日リセットすればOK🙆♂️
リビングやトイレは、家族全員が使う場所なので、清潔に保ちたいですよね。でも、こまめな掃除は面倒…💦
そんな時に役立つ、手間をかけずにキレイをキープするコツをご紹介します!
✅ 帰宅後すぐにソファ周りを整える → クッションを整えるだけで部屋が片付いて見える!
✅ テレビや棚のホコリをサッと拭く → 乾いた布やハンディモップでOK!週に1回は湿らせた布で拭くと◎
✅ 使ったものは「元の場所」に戻す → テーブルの上にリモコンや雑誌が散らからないよう、元の位置を決めておく
✅ トイレ掃除は「1日1分」がカギ!
・便器の内側をトイレブラシでサッとこする(30秒)
・床をトイレ用シートで拭く(30秒)
これだけで、汚れが溜まるのを防げる!
✅ 臭い防止のポイント
・換気をしっかりする(窓を開ける or 換気扇を回す)
・消臭剤やアロマを活用する(いい香りで清潔感UP!)
✅ 週1回は「徹底掃除デー」
・便座の裏やノズルも拭く
・床や壁を除菌シートで拭く
・トイレマット&スリッパを洗濯する
これを習慣にすると、いつでもキレイなトイレをキープできます✨
ゴミの処理を怠ると、家の中が散らかるだけでなく、嫌な臭いの原因にも…。
正しいゴミの捨て方を意識するだけで、掃除がグッとラクになります!
✅ 「即捨て」を意識する → いらないものは「後で捨てよう」と思わず、すぐにゴミ箱へ!
✅ ゴミ箱は分別しやすい場所に設置 → 例えば、キッチンでは「燃えるゴミ」「プラスチック」「ペットボトル」を分けるだけで、捨てるのがラクに!
✅ ゴミ袋は「予備」をセットしておく → ゴミを捨てたら、すぐ次の袋をセットする習慣をつけると、ゴミ箱が溜まりにくくなる!
✅ 生ゴミは新聞紙に包んで捨てる → 水分を吸収して臭いを抑えられる!
✅ コーヒーカスや重曹を活用 → ゴミ箱の底に入れるだけで消臭効果あり!
✅ 週に1回、ゴミ箱をアルコール消毒する → 雑菌の繁殖を防ぐ!
ゴミの処理を工夫するだけで、家全体の清潔感がUPしますよ✨
「掃除は大変!」と思いがちですが、毎日のちょっとした習慣を取り入れるだけで、驚くほどラクになります!
✅ 朝5分の掃除でスッキリ空間をキープ!
✅ リビング・トイレは「ついで掃除」で清潔を保つ!
✅ ゴミ捨てをスムーズにすることで、散らかりを防ぐ!
これなら、大がかりな掃除をしなくても、毎日気持ちよく過ごせる空間が作れます!💡✨
次回もお楽しみに!
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
~自分でもできるプロの掃除テクニック~
毎日の掃除、ついつい後回しにしてしまうことはありませんか?
「気づいたらホコリが溜まってる…」「油汚れがなかなか落ちない…」「カビが生えやすくて困る…」など、掃除の悩みは尽きませんよね。
でも大丈夫!今回は、清掃のプロが実践している、誰でも簡単にできる掃除テクニックをご紹介します!✨
毎日の掃除がグッとラクになるので、ぜひ試してみてくださいね!
ホコリは、見えないうちに部屋のあちこちに積もってしまいます。でも、ちょっとした工夫でホコリの発生を抑えたり、溜まりにくくすることができるんです!
こまめに拭き掃除をする → 乾いた布よりも、湿らせたクロスやモップで拭くとホコリが舞いにくく、効果的に取り除けます!
空気の流れを良くする → 換気をしっかりすると、ホコリが部屋の隅に溜まりにくくなります。
ホコリが溜まりやすい場所を意識する → 家具の隙間、テレビ周り、エアコンのフィルターなどは特にホコリが溜まりやすいので、定期的に掃除しましょう!
✅ ポイント
・静電気を防ぐため、柔軟剤を薄めた水で拭くとホコリが付きにくくなる!
・掃除機をかける前に、モップやハンディワイパーで先にホコリを取ると、舞い上がるのを防げる!
キッチンの油汚れ、時間が経つとベタベタしてなかなか落ちませんよね。でも、プロの技を使えば、簡単にスルッと落とせるんです!
ぬるま湯を活用する → 油は冷えると固まる性質があるので、40~50℃のぬるま湯で温めると汚れが浮きやすくなる!
アルカリ洗剤を使う → 油汚れには**「アルカリ性」の洗剤(重曹・セスキ炭酸ソーダなど)**が効果的!
キッチンペーパー&ラップでパックする → 頑固な汚れには、洗剤を吹きかけたキッチンペーパーを貼り、その上からラップをすると汚れが浮いてラクに落とせる!
✅ ポイント
・重曹水(重曹大さじ1+水100ml)をスプレーして5分放置後に拭き取ると、軽い油汚れならスルッと落ちる!
・頑固な汚れには、セスキ炭酸ソーダ水(セスキ小さじ1+水500ml)をスプレーし、5~10分放置すると効果抜群!
・換気扇のフィルターはぬるま湯+重曹でつけ置きすると、汚れがラクに落ちる!
カビは一度発生すると取り除くのが大変…
でも、普段のちょっとした対策で、カビを未然に防ぐことができます!
こまめな換気をする → カビは湿気が大好き!1日2~3回、5~10分換気するだけで発生しにくくなります。
湿気対策を徹底する → お風呂場やキッチンは特に湿気がこもりやすいので、換気扇を回す、除湿剤を置く、エアコンの除湿機能を活用するのが効果的!
カビが発生しやすい場所を定期的にチェック → 浴室のゴムパッキン、洗濯機のゴムパーツ、エアコンの内部など、カビが生えやすい場所は月1回の掃除を習慣に!
✅ ポイント
・お風呂の最後に冷水をかけると、湿度が下がってカビの発生を抑えられる!
・エアコンのフィルターは月1回の掃除でカビ防止になる!
・クローゼットや押し入れは、すのこを敷いて風通しを良くすると◎!
掃除は、ちょっとした工夫で手間を減らし、効率よくキレイにすることができます!
✅ ホコリを溜めないコツ → こまめな拭き掃除&空気の流れを意識!
✅ 油汚れをラクに落とす方法 → ぬるま湯+アルカリ洗剤+ラップでパック!
✅ カビを防ぐポイント → 換気・湿気対策・定期的なチェックを習慣に!
このプロのテクニックを取り入れて、毎日の掃除をもっとラクに&効果的にしてみましょう!
次回のシリーズでは、「掃除がグッと楽になる!おすすめの掃除道具&便利アイテム」をご紹介します!お楽しみに✨
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
前回は清掃業の歴史を振り返りましたが、今回は現場で日々活躍している皆さんに向けて「鉄則編」をお届けします。
清掃の仕事は「やればいい」ではありません。「どうやるか」「誰がやるか」が問われる、れっきとした“プロの仕事”です。
では、その現場で求められる“7つの鉄則”を見ていきましょう!
清掃作業の真価は、「誰も見ていない場所」で発揮されます。
床の隅、家具の下、エアコンの吹き出し口…。こういった箇所に手が届くかどうかで、その人の姿勢と誠意が見えるのです。
お客様の評価は細部に宿る。これは全清掃員共通の真理です。
現場に入る前の「おはようございます」、清掃後の「失礼いたしました」。
たった一言で現場の空気が変わることもあります。
清掃員は裏方であると同時に、施設の“顔”でもあります。言葉と態度の清潔感が、作業品質以上に評価されることもあるのです。
清掃作業には、事前の準備が何より重要です。
現場の構造、使用機材、作業時間、ゴミ出しルールなどを把握し、ミスのないスケジューリングを行うことで、作業効率と品質が飛躍的に向上します。
“入ってから考える”のではなく、“始める前に全て計画”がプロの鉄則です。
ポリッシャーの回転速度、洗剤の希釈倍率、乾燥時間の把握など、清掃の現場には「知識と経験」が不可欠です。
間違った使い方をすれば、床材を傷つけたり、臭気を残したりと、逆効果になることも。
正しい使い方を熟知し、「機材を活かす人」になることが大切です。
・水漏れを発見したら?
・破損した箇所を見つけたら?
・見積もりにない箇所の清掃依頼を受けたら?
こんな時こそ、“現場力”が問われます。
自己判断ではなく、すぐに上司や管理者に報告・相談することでトラブル回避と信用確保が可能になります。
ただの「汚れ落とし」ではなく、清掃は「人の健康を守る」仕事です。
特に医療・食品・介護・ホテル施設では、「衛生基準」や「感染対策」に対する理解と対応力が不可欠。
拭き取り回数・消毒剤の種類・清掃順序など、科学的根拠に基づいた作業を行うことが信頼につながります。
最後に最も大切なこと。
「誰かがやらなきゃいけないから」ではなく、「自分がこの場所を守る」という誇りを持って取り組むこと。
その姿勢は必ず伝わります。清掃は“裏方の主役”。誰かの生活や仕事を陰で支える大切な使命です。
清掃業には、ただの技術だけではなく「人間性」「責任感」「観察力」「対応力」が必要です。
7つの鉄則を意識しながら日々の業務に取り組むことで、プロとしての信頼と満足度は確実に高まります。
現場の一掃は、信頼の一歩。
皆さんの一拭きが、今日も誰かの快適を生み出しています
皆さんこんにちは!
株式会社ユニテックサービス、更新担当の中西です。
今回は、私たちの暮らしや働く環境を支えてくれている「清掃業」の歴史についてじっくりとご紹介します。
普段はあまり注目されることのない仕事かもしれませんが、実は社会インフラのひとつとして発展してきた、非常に奥深い業種なんです。
清掃の起源をたどると、古代文明までさかのぼります。
たとえば古代インドでは、「清浄=善」とされ、バラモン教の儀式では身体や空間を清めることが神聖視されていました。
また、古代エジプトの神殿では、朝な夕なに掃除が行われていた記録があり、清掃は“神に捧げる行為”だったのです。
このように、人類にとって清掃は単なる「汚れ取り」ではなく、「神聖さ」や「秩序の保持」を象徴する行為でもありました。
今で言う「衛生管理」は、最初は宗教的概念として根付いていたのです。
産業革命(18〜19世紀)を経て、大都市が急速に発展すると同時に、ゴミや排泄物が路上に放置される事態が深刻化しました。
ロンドンやパリなどでは、疫病が頻発するようになり、社会的に「清掃」が命を守る手段であることが認識され始めます。
この頃から、自治体による“公衆衛生部門”が設置され、街路清掃やゴミ収集を行う専門部署が生まれました。
また、民間ではお屋敷やホテルなどで働く「清掃専門の使用人」が登場し、“職業としての清掃”が明確化されたのもこの時期です。
日本では、江戸時代に「町人文化」が花開いたことで、清掃や片づけの習慣が一般庶民にも広まりました。
朝夕に町内を掃除する「町内清掃」は、地域コミュニティの一環でもあり、道を掃き清めることが“礼儀”や“徳”とされていました。
明治時代に入ると、欧米の制度を参考にしながら日本各地で清掃の公的制度が整い始めます。
戦後の高度経済成長期には、ビルや工場、交通機関が増え、施設管理や環境整備としての「ビルクリーニング業」が急成長を遂げました。
令和の今、清掃業はますます専門化・高度化しています。
ビルメンテナンス業としての発展
日常清掃・定期清掃・特別清掃に分かれ、管理会社と請負会社が連携する「総合管理」体制が一般的になっています。
医療・福祉施設における清掃
病院では、感染症予防を目的としたゾーニング清掃が義務付けられ、医療用薬剤や特殊な清拭技術が導入されています。
ホテル・観光業界でのホスピタリティ清掃
「見えない快適さ」を提供するプロフェッショナルとしての清掃業務が評価され、清掃員が表彰される事例も珍しくなくなりました。
SDGsと環境対応
環境負荷の少ない洗剤、ゴミ分別の徹底、リサイクル清掃用品の導入など、清掃業も“サステナブル”の担い手となっています。
清掃業の歩みは、人類が「きれいであること」に意味を持たせ続けてきた証。
時代が変わっても、「環境を整える」ことの価値は揺るがず、むしろその重要性は今、ますます高まっています。
清掃業は、常に社会の変化に応じて進化を遂げてきた“現場の守護者”。
その深さと誇りを、ぜひ一人でも多くの人に知っていただきたいと思います。